2009年05月25日
モンゴゾ!について
先日、モンゴゾバナナの話で、ケニア出身のフランクというお客様と盛り上がったので
その時に分かり得なかった詳細について、調べました。
モンゴゾバナナの「モンゴゾ」とはケニアの言葉で「乾杯」を意味する。
と、おおざっぱにアナウンスされていましたが、調べていくとこの説明ではちょっと乱暴すぎたようです。
以下はいつもの★ brillat savarin の 麦酒天国 ★さんのページから抜粋させて頂きました。
Mongozo Banana(モンゴゾバナナ;ベルギー/西フランデレン州)
容量330mL、アルコール度数4~5%。原材料:麦芽(小麦を含む)、ホップ、バナナ、糖類、オレンジピール、コリアンダー。
顕著なバナナの香りと味。酸味とバニラのような味が感じられ、後味に米麹に似た風味が残ります。
ランビックのシャポー・バナナなどと比べて、遥かに生身のバナナが前面に出ている。ジュースのような麦酒。
モンゴゾバナナは、ガーナ産バナナ(OK banana)を使用したバナナビール。
2001年発売。日本の各種HPでは、「マサイ族の伝統的レシピに基づいている」と書かれていています。
モンゴゾの公式HP によれば、現地ではこの麦酒は“Mbege(ンベゲ)”と呼ばれているとのことです。
“モンゴゾ”は、Chokwe(チョクウェ)語で杯を交わすときの「乾杯」の決まり文句“あなたの健康のために”の意味。 ラベルには「FAIRTRADE MAX HAVELAAR」とありますが、MAX HAVELAARとは発展途上国から輸入する際、国際的な労働、環境保護主義、社会政策の観点から、様々な商品取引について公正取引を推進するため、中間業者を減らし、生産者が生計を立てられる枠組み・生産法を普及することを目的としたNGO団体です(本部スイス)。
これは、Duinen Dubbel(デュイネン・ダブル)やDelirium Nocturnum(デリリウム・ノクトルム)を醸造しているHuyghe(ヒューグ)醸造所の製品。
なお、モンゴゾ・シリーズにはモンゴゾ・パームナッツ(1998年)、モンゴゾ・キヌア(2003年)、モンゴゾ・ココナッツ(2005年)などもあります。
モンゴゾ・パームナッツが最初の製品ですが、これはオランダで醸造し始めたHenrique Kabia氏(チョクウェ族)の先祖の老婆が18世紀に始めて造り始めたといいます。 チョクウェ族では、女性が麦酒を醸造するのが慣わしで、それは代々彼の家に秘伝のレシピとして継承されてきたとのことですが、Henrique Kabia氏の母はそれを醸造していたものの、その娘(つまり、Henrique Kabiaの姉妹)はそれを継承しようとしませんでした。
1993年にHenrique Kabia氏が難民としてオランダに移住した際、彼の“資本”はその醸造法しかなかったとのことで、Jan Fleurkens氏の協力を得て、初めて商品化したのが、モンゴゾ・パームナッツだったのです。
2003年7月にHenrique Kabia氏はスイスで不幸にも交通事故で死亡しましたが、Jan Fleurkens氏は彼の意思を継ぐことを決意し、モンゴゾ・シリーズを続けていくこととしました。
フランクも、次はこのビールを飲むよ!と言っておりましたが
これで少し、このビールのお話が膨らみそうです。
Posted by BAKUSHUHONPO at 17:32│Comments(0)
│ベルギービール